米ドルは今でも強い?「世界の決済通貨」の最新トレンド
海外旅行の準備をしたり、ニュースで「円安・ドル高」という言葉を聞いたりするとき、私たちは常に「通貨」を意識しています。では、世界全体で見ると、実際にはどの通貨が一番使われているのでしょうか?
今回は、銀行間の国際送金ネットワーク「SWIFT(スイフト)」が発表したデータを基に、世界の決済シェアの現状を分かりやすく解説します。
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1. 世界で最も使われているのは「米ドル」
グラフを見ると一目瞭然ですが、一番下の水色のエリアである 米ドル(USD) が圧倒的なシェアを占めています。
トレンド: 2022年から2025年にかけて、米ドルのシェアは縮小するどころか、むしろ安定して高い水準を維持。
現状: グラフの右端(最新データ)ではシェアがさらに伸びているようにも見え、世界経済における「ドルの強さ」が改めて裏付けられています。
2. 続く主要通貨:ユーロと英ポンド
ドルの次に大きなシェアを占めているのが、黒色のエリアの ユーロ(EUR) です。
ユーロ: 一時期に比べると少し面積が狭まっている印象もありますが、依然として世界第2位の決済通貨としての地位を保っています。
その他: その上には、薄いグレーの 英ポンド(GBP) 、紫色の カナダドル(CAD) などが続きます。これらは長年、国際取引で信頼されてきた通貨です。
3. 日本円や中国人民元の現在は?
気になるアジア圏の通貨の動きを見てみましょう。
日本円(JPY)
ピンク色の細い線で示されています。シェアとしては数パーセント程度で推移しており、上位のドルやユーロに比べると規模は小さいものの、主要通貨の一つとして踏みとどまっています。
中国人民元(CNY)
水色の細い線です。じわじわと存在感を出してきてはいますが、現時点ではまだ米ドルやユーロの牙城を崩すまでには至っていないことがグラフから読み取れます。
4. まとめ:当面は「ドルの時代」が続く
「これからはドルの時代が終わるのではないか?」という議論も一部ではありますが、このSWIFTのデータを見る限り、米ドルが世界で最も信頼され、使われている通貨であるという事実に変わりはありません。
私たちが生活する上でも、原油や食料などの輸入取引の多くがドルで行われているため、このドルのシェアの高さは日本の物価にも大きな影響を与えています。
今後、デジタル通貨の普及や新興国の成長によってこのグラフがどう変化していくのか、引き続き注目していく必要がありそうです。
用語解説:SWIFT(スイフト)とは?
世界中の銀行同士が安全にお金を送金し合うためのメッセージネットワークのことです。このデータを見ることで、「実際にどこの国の通貨がどれだけ動いたか」という世界経済のリアルな動きを知ることができます。

