セルフマッサージのコツ【知っておきたい】
セルフマッサージは、自分で行うマッサージのことで、リラックス効果や血流の促進、疲労回復などのメリットがあります。
我流のセルフマッサージも良いですが、基本的なことを知っておいた方が効率的です。
①飲酒時や食事後は避ける。
②気持ち良いと感じる強さで行う。強すぎる力でマッサージすると逆効果。
③マッサージの基本を押さえておく。
①②はすぐに理解して実行できると思いますので、③がポイントになりますね。
まず、マッサージとは、他動的に筋肉を動かして刺激を与えることで、血液、リンパ液の循環を促し、筋肉内の物質代謝を促進させ、疲労物質といわれる乳酸などの吸収を高め、筋肉の疲労を取り除くことです。
疲労の回復は、 筋の柔軟性や関節の可動域を改善する一助となります。
神経系への作用として、軽擦法など軽い手技での弱刺激では、神経を刺激し壮快感をもたらし、筋肉に興奮を与え、皮下血管の拡張を図ります。
マッサージは末梢から中枢に向かって求心性に行いますが、これによりマッサージを行った部位の血流量が増加し、新陳代謝が盛んとなり、皮膚温が上昇します。
軽擦法は手のひらや指の腹などで撫でるように行う手技です。
手掌や手指を身体に密着させ、 適度な圧をかけながら、身体の遠いところ (末梢)から近いところ(中枢)に向かって、 4~6回繰り返し撫でさするように行います。
原則として、筋肉の端から端まで(停止部から起始部まで)を行います。
軽擦法はマッサージの最初と最後によく用います。
いきなり強い刺激(圧)から行うのではなく、 軽い刺激(圧)からスタートして、皮下の 血流を促すことがポイントです。
<出典>
令和版 基礎から学ぶ!スポーツマッサージ
溝口秀雪
ベースボール・マガジン社