人生100年時代【カネがないと困ります】
2020年の日本人の平均寿命は女性が87・74歳、男性が81・64歳です。ともに過去最高を9年連続更新しています。
2007年生まれの日本の子供は107歳まで生きる確率が50%という推計もあり、まさに「人生100年時代」になりつつあります。
ちなみに、日本人の平均寿命が50歳を初めて超えたのは1947年です。
わずか70年程度で、平均寿命が30年以上も伸びているということです。
この急激な寿命の伸びに対して、社会システムの変化が追い着いていないです。
長寿化が進むと、これまでの「①教育(=学生)」、「②仕事(=サラリーマン)」、「③老後(=年金生活者)」という3つのステージにおいて、「③老後(=年金生活者)」の期間が凄まじく長くなります。
長寿化するとカネに困る人は確実に増えるでしょう。
貯蓄額を極めて高い水準までもっていくか、投資をして配当収入を得られるように準備しておくか、死ぬまで働き続けるか、選択肢はいくつかありますが、いずれも時間をかけて準備する必要があります。
企業の定年延長を進める動きもありますが、著しい寿命の伸びに対して、5年くらい雇用期間を延ばしても、焼け石に水という程度です。
抜本的な対策は、ドラッカーが提唱する下記の提言を愚直にやっていく、ということになります。できるだけ早く始めることが重要です。
「個人の寿命が企業の寿命より長くなった今、人は組織のみに頼らず、それとは別に第2のキャリアを並行して始め、新しい世界を切り開いていくべき」
具体的な取り組みとして、若年期から少しずつ投資をしていくということは不可欠です。
一攫千金を狙うようなギャンブル的な投資は厳禁ですが、インデックス投資や日米高配当株投資など基本的な投資はした方が良いと思います。
少なくとも、投資について学ぼうとする姿勢は必要です。
学ぶだけなら、致命的なリスクはありません。
SBI証券など手数料の安いネット証券で少額投資を始めて、実践経験を積みながら、学ぶと良いでしょう。