卵は一つの籠(かご)に盛るな【真の分散になっているか確認してください】
「卵は一つの籠(かご)に盛るな」
「卵を1つの籠(かご)に盛ると、その籠を落としたときに全部割れてしまう可能性があります。
複数の籠に盛っておけば、そのうち1つの籠を落としても、他の籠に盛られた卵からやがて“ヒヨコ”が生まれ鶏(にわとり)に育つ可能性がある」との意味です。
英訳すると、「Don’t put all your eggs in one basket.」になります。
リスクを分散させる必要があるという、投資の格言です。
言わば、「資産運用の王道」を表す言葉です。
この言葉に異論を唱える人は殆どいないでしょう。
ただ、一つだけ注意しなければならないことがあります。
分散させたつもりだが、分散になっていないというケースがあるということです。
具体的には、
不動産4500万円(頭金500万円/ローン4000万円)、株式投資500万円、
というケースが典型的な例になります。
このケースだと、事実上、不動産投資に一点集中となっています(90%集中)。
不動産に住宅ローンというレバレッジをかけて4500万円も投資して、残りの株式投資500万円に対して、例えば50銘柄に分散したとしても、資産全体から見ると、分散したとは言えないでしょう。
これは決して珍しいケースではありません。
寧ろ、殆どの一般サラリーマンが無意識にやってしまっている集中投資と言えます。
卵は一つの籠(かご)に盛るな
これは株式投資だけに当てはまる言葉ではないのです。
資産全体に当てはまる言葉なのです。
日本人は、不動産購入が典型的な集中投資だということに気付いていない人が多いです。
不動産の購入は皆さんが思っているより遙かにハイリスクです。
カネが有り余って、節税対策でも考えようかな~、というくらい余裕のある人でないと、不動産は購入しない方が無難です。
探せば、賃貸物件でも良いものは見つかります。
賃貸物件を探すWEBサイトやアプリの完成度は年々あがっています。
不動産購入はある種の自殺行為です。
後悔してからでは遅いので、慎重な検討をお薦めします。
マンションを購入して人生失敗する人はたくさんいますが、賃貸住まいのせいで人生失敗するひとは皆無でしょう。
見栄を張って、新築のマンションを買う必要はないです。自戒と反省の念をこめて・・・