【意外な落とし穴】その1本に砂糖が何g?慢性的な「だるさ」と「依存」の正体
「喉が渇いたから、とりあえず甘い飲み物を1本」
何気ないこの習慣、実は自分の意志ではなく、砂糖が持つ中毒性に操られているかもしれません。
今回は、ドリンクに含まれる砂糖の量と、私たちが知っておくべき「依存のリスク」について解説します。
1.視覚化して驚く!ドリンクに含まれる砂糖の正体
下記の写真を見てください。有名なドリンク1本には、これほどまでの砂糖が詰まっています。
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炭酸飲料・コーヒー飲料・エナジードリンクには、スティックシュガー約11本〜18本分の砂糖が入っています。
これほどの量を料理で食べようとすれば、甘すぎて完食できないはずです。しかし飲料メーカーは、酸味や香料、炭酸を絶妙に配合し、「大量の砂糖をスッキリ美味しく飲めてしまう」ように設計しています。
これは偶然ではなく、より多くの販売量を確保するための高度な製品設計でもあります。
2.「マイルドドラッグ」と呼ばれる砂糖の中毒性
砂糖は、脳に与える影響から「マイルドドラッグ(ソフトドラッグ)」とも呼ばれます。
砂糖を摂取すると、脳内でドーパミンという快楽物質が分泌されます。すると脳は「もっと欲しい」という信号を出すようになり、自分の意志とは関係なく、無意識に甘い飲み物を買い求めてしまうようになります。
「疲れたから甘いものが飲みたい」と感じるのも、実は体が糖分を必要としているのではなく、脳が砂糖の刺激を求めている中毒症状の一種である可能性があるのです。
3.「なんとなく体調が悪い」は体からの警告
もしあなたが、
・常に体が重い
・疲れが取れない
・夕方になると集中力が切れる
といった慢性的な体調不良を感じているなら、まずは砂糖の摂りすぎを疑ってみてください。
大量の砂糖による血糖値の乱高下、いわゆる血糖値スパイクは、自律神経を乱し、次のような症状を引き起こします。
・慢性的な倦怠感(だるさ)
・イライラや気分の落ち込み
・食後の激しい眠気や頭痛
これらの不調を「仕事のストレスかな?」と片付けてしまう前に、毎日飲んでいるその1本を見直す必要があります。
4.将来のリスク:糖尿病と生活習慣病
中毒性に任せて砂糖を摂り続けると、膵臓(すいぞう)が酷使され、やがて機能が低下します。その先にあるのが糖尿病です。
飲料メーカーは、消費者が「また飲みたくなる」ように砂糖を入れ続けますが、その結果として起こる健康被害の責任までは取ってくれません。
自分の健康は、自分自身の知識で守るしかないのです。
5.健康を守るための「脱・砂糖」への一歩
いきなりゼロにするのが難しいのが、「中毒」の厄介なところです。まずは次のことから始めてみましょう。
・「水・茶」を基本にする
喉が渇いた時の水分補給は、無糖のものに固定します。
・裏面の表示を見る
「炭水化物(糖質)」の量を確認し、砂糖の山をイメージする癖をつけます。
・徐々に頻度を減らす
「毎日」を「2日に1回」へ。少しずつ脳を砂糖から解放してあげましょう。
まとめ:未来の自分を守るために
私たちの体は、日々口にするものから作られています。慢性的な不調や「やめられない」という感覚があるなら、それは砂糖依存のサインかもしれません。
「砂糖の山」を思い出し、飲料メーカーの戦略に飲み込まれず、今日の一杯を自分の意志で選んでみませんか。
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