深江文化村【13軒が1軒だけに・・・】

深江文化村【13軒が1軒だけに・・・】

大正から昭和にかけて、この辺り一帯には、ピアニストのアレク サンダー・ルーチン、指揮者のジョセフ・ラスカやエマヌエル・メッ テルら、ロシア革命(1917年)の亡命者たちが居住していた。彼らを 慕って多くの門下生が集まり、音楽を通した交流からは、朝比奈隆、 服部良一、貴志康一、大澤壽人ら多くの日本人音楽家が生まれた。 この地域が深江文化村と呼ばれる由縁である。

深江文化村は、関西で多くの西洋建築を手がけた米国人ウイリアム・ヴォーリズの弟子で、建築家の吉村清太郎によってデ ザインされた。敷地には十三棟の洋館が中庭の芝生を取り囲むよ うに建てられ、大正モダニズムを象徴する空間として知られたが、 近年の宅地開発や震災により、今や1軒が現存するのみである。

 

深江文化村の看板:以前は「2軒が現存」と表記されていましたが、「1軒」に変わっています。

 

深江文化村に現存する最後の1軒

 

以前、洋館があった場所が更地になっています。。