「しょうが」で体を温める【お薦め2点:しょうが茶&しょうが湯】
兵庫県神戸市に、御影新生堂(みかげしんせいどう)という面白い食材店があります。
普通のスーパーとはひと味違う特徴的な品揃えをしています。
見るだけでも楽しめるようなお店になっていますね。
今回、御影新生堂で「しょうが」に関する商品を2点買ってみました。
しょうが茶
1つ目は「しょうが茶」です。
福岡県八女市にある株式会社正栄の製品です。
https://shoei-honey.co.jp/product/%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%8C%E8%8C%B6/
国内産の生姜をアルゼンチン産の蜂蜜に漬け込みました。生姜は食材だけでなく生薬としても親しまれてきました。生姜の根茎は生姜(しょうきょう)と呼ばれ漢方薬としても使われていて、健胃作用や発散作用、鎮吐作用があるとされています。風邪をひいた時に生姜を口にするのも、発汗により寒気を補う発散作用があるからです。
また、胃腸の冷えなどによる胃腸機能低下などにも健胃止嘔作用がある生姜を用いられる事が多いようです。 そんな体によい生姜は、飴や生姜糖、ジンジャーエール、など甘い味との相性は抜群で、甘い蜂蜜と飲む事で体がホットになる美味しさがあります。
「しょうが茶」という商品名になっていますが、お茶ではなく、「しょうがジャム」のような感じです。
私のお薦めは、ヨーグルトに「しょうが茶」を入れて食べることです。
なお、瓶に書いてある推奨の食べ方は、
・冷/温水で5~6倍に薄めて
・ジャムとしてパンなどにつけて
・その他お料理の風味付けなど
となっています。
非常に使い勝手のよい商品です。是非、一度お試しください。
しょうが湯
2つ目は「しょうが茶」です。
うどんや風一夜薬店舗の製品になります。
https://www.kazeichiyakusuri.co.jp/toriatukai/atukai_kinki.htm
【詳細説明】
うどんや風一夜薬店舗は創業明治九年の製薬会社です。
しょうがの味の「うどんや風一夜薬」にちなみ特製しょうが湯を創製しました。
すりおろした生姜がたっぷり、本葛のとろみ。昔懐かしい味のしょうが湯をいただけます。
【使用方法】
[芯からポカポカ アツアツ しょうが湯] (1)本品1袋をカップに入れてください。
(2)沸騰しているお湯(約150cc)を注いでください。
(3)よくかきまぜてお召しあがりください。
【冷やししょうが湯】
(1)いったんアツアツしょうが湯を作ります。
(2)冷蔵庫で冷やし、お好みで氷を入れお召し上がりください。
【商品仕様(スペック】
内容量(約):[1包]27g
入り数:11包
原料:砂糖・麦芽糖・ぶどう糖・でんぷん・蒸生姜・黒糖・本葛
賞味期限:製造日から365日
原産国:日本
「芯からポカポカ アツアツ しょうが湯」という商品説明の通りです。
身体が芯から温まることを実感できます!
「しょうが」は体を温める、ということが本当によく分かりますよ。
袋の横側に、「しょうが」について興味深いことが書いてあります。
「しょうが」は食養生に広く用いられてきた、というフレーズが心に残ります。
食養生という言葉を普段使わず、あまり意識してこなかったことを感じます。
医食同源、ということですね。
百邪を祓うしょうが
百邪とは、健康な生活を妨げる様々な要因を言います。
しょうがは、和漢植物として、古代よりなくてはならない重要な原材料です。
また、魔除け・厄除けとしても崇拝された歴史があり、健康を維持するため、食養生に広く用いられて参りました。
冬は冷たさを感じたときに、夏は暑気祓いに役立ちます。
しょうがは、その辛みと香りの成分が勘所です。
「しょうが」について、ざっと調べてみたところ、農林水産省HPに詳しい解説がありました。
しょうがには本当に色々な効果があるようです。
<質問>
しょうがは身体を温める効果があるそうですが、どのような成分が働いているのですか。
<回答>
しょうがは熱帯アジア原産であるが、現在は世界中で栽培されています。
しょうがの地下茎は多肉で強い芳香と辛味があり、食用、薬用、香辛料として広く用いられています。
しょうがの辛味成分には、殺菌効果と消臭効果があります。しょうがの甘い芳香と辛味、独特のさわやかさは肉や魚の下味やレバー料理に用いられ、生ぐさみを消して、肉を柔らかくする働きがあります。またカレー粉の原料に用いられます。しょうがは品種が多く、成分にもかなり違いがあります。
しょうがの根茎可食部100g当たりの水分は91.4g、タンパク質は0.9g、脂質は0.3g、カリウム270mg、カルシウム12mg、マグネシウム25mg、リン25mg、鉄0.5mg、亜鉛0.1mg、銅0.06mgが含まれます。β‐カロテンは5㎍です。ビタミンB1は0.03mg、B2は0.02mg、Cは2mgです。総食物繊維は2.1gで、そのうち水溶性0.2g、不溶性1.9gです。(『五訂増補食品成分表』)
しょうがの辛味成分は「ジンゲロン」と「ショウガオール」です。
香り成分は「シネオール」、「シトロネラール」、「ジンギベロール」、「ジンギベレン」などの精油成分、抗菌性は「ジンゲロン」であるといわれています。しょうがの辛味と香り成分は、防腐剤、強壮剤、利尿剤の効果があり、熱を冷まし、食欲を促し、消化を高め、風邪、咳、車酔い、リウマチの痛みにも効くと考えられており、漢方では、しょうがを健胃、嘔吐、咳、むかつきなどの症状に用いているようです。
効果の有効性を確認した臨床試験の論文情報では、つわり、抗レトロウイルス誘発性や術後の吐き気、嘔吐の軽減、月経困難症、めまい、変形性関節症に対して有効性が示唆されているものの、乗り物酔いに関しては効果が無いことが示唆されています。
【しょうがの種類】
しょうがは「根」ではなく、肥大化した地下茎の部分を食用としています。代表的な種類は下記のとおりです。「根しょうが」:一般的に流通しているしょうがのことで、「老成(ひね)しょうが」ともいいます。ふっくらと丸みがあり、皮は薄茶色をしています。秋に収穫 後、2ヶ月以上貯蔵したものが随時、出荷されるため、通年出回っています。香りと辛みが強く、主に薬味として用いられます。
「新しょうが」:初夏に収穫される若い根しょうがのことで、貯蔵せずに、繊維が柔らかくみずみずしい状態で使用します。皮は白色で、茎の付け根は赤く、さわやかな辛みが特徴です。甘酢漬けや味噌漬け、醤油漬けなどに用いられます。
「葉しょうが」:小さな根茎に茎葉がついたもので、5~9月頃が旬とされています。根茎は細くて皮は白く、茎の付け根が赤いのが特徴です。有名な「谷中(やなか)しょうが」は江戸時代に、現在の東京都台東区谷中が主産地だったことが名前の由来です。甘酢漬けや味噌をつけてそのまま食するのが一般的です。
「出典:農林水産省HP」