旅人する巨人・宮本常一【父が贈った10か条】
旅人する巨人・「宮本常一」をご存知でしょうか。
宮本常一は、日本列島を隅から隅まで歩き倒し、日本人が忘れてしまった「日本」をその著作に刻み続けた偉人です。
戦前から戦中、高度経済成長期からバブル前夜まで、日本の津々浦々を歩き、人々の生活を記録しました。
宮本 常一(みやもと つねいち、1907年8月1日 – 1981年1月30日)は、日本の民俗学者・農村指導者・社会教育家。
山口県屋代島(周防大島)生まれ。大阪府立天王寺師範学校(現大阪教育大学)専攻科卒業。
学生時代に柳田國男の研究に関心を示し、その後渋沢敬三に見込まれて食客となり、本格的に民俗学の研究を行うようになった。
1930年代から1981年に亡くなるまで、生涯に渡り日本各地をフィールドワークし続け(1200軒以上の民家に宿泊したと言われる)、膨大な記録を残した。
宮本の民俗学は、非常に幅が広く後年は観光学研究のさきがけとしても活躍した。民俗学の分野では特に生活用具や技術に関心を寄せ、民具学という新たな領域を築いた。
宮本が所属したアチックミューゼアムは、後に日本常民文化研究所となり、神奈川大学に吸収され網野善彦らの活動の場となった。
出典:Wikipedia
宮本常一は16歳の時、故郷の周防大島を離れ、大阪に出ます。
その際、宮本常一の父が贈った10か条を記載しておきます。
- 汽車に乗ったら窓から外をよく見ろ。駅に着いたら人の服装や荷物をよく見ろ。そういうことで、その土地が富んでいるのか貧しいのか、よく働くところかそうでないか分かる。
- 新しく訪ねたところは、必ず高いところへ登って見よ。そこで目を引くものがあれば、必ず行ってみろ。高いところでよく見ておけば道に迷わない。
- その土地の名物や料理は食べておくのが良い。その土地の暮らしの高さが分かる。
- 時間があれば、できる限り歩いてみる。色々なことを教えられる。
- 金を儲けることは難しくない。しかし、金を使うのは難しい。
- 好きにやれ。ただ、身体は大切にしろ。30歳を過ぎたら親のあることを思い出せ。
- 病気になったり、自分で解決できないことがあった、郷里へ帰ってこい。親はいつでも待っている。
- これから先は、子が親に孝行する時代ではない。親が子に孝行する時代だ。そうしないと世の中はよくならない。
- 自分で良いと思ったことはやってみよ。失敗しても親は責めない。
- 人の見残したものを見ろ。その中に大事なものがある。焦ることはない。自分の選んだ道をしっかり歩いていくことだ。
現代だけでなく、未来永劫、通用する10か条だと思います。
むしろ、現代人が忘れてしまった大切なことが多く含まれています。
折に触れて、読み返したい10か条です。
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