40歳からの肉体改造【お薦め図書】
有吉与志恵さんの「40歳からの肉体改造 頑張らないトレーニング (ちくま新書)」を図書館で借りて読みました。
「身体の声を聞く」というフレーズを見て、この本を読もうと思いました。
「身体の声を聞く」という言葉を使う方が書かれた本なら、私の感性とマッチすると直感しました。
本書の中で特に興味深い話は、下記になります。
忙しい方は、目次から下記該当箇所だけでも探して、読むことをお薦めします。
・深層部の筋肉のバランスが姿勢をつくる
・筋肉は人生の履歴書
・背骨は人間の要
・身体にある下水道(リンパ管)
・老廃物を筋肉から追い出す
有吉与志恵さんのホームページもありました。
そこに記載されている語録が非常に参考になるので、以下に抜粋しておきます。
筋肉は人生の履歴書
口癖ともいえるこの言葉。動き方のクセや思考のクセが今のあなたの体調や体形をつくっているということです。
脳で考えていることは全て筋肉にあらわれています。びくっとしたり、驚いたり、恐怖を感じたりするときには、肩がぎゅっと硬くなります。
悔しいと思うとこぶしを握ったり、おいしそうなにおいがすると、ほほの筋肉が緊張して唾液がでます。気持ちがいいと身体の力がぬけたようになります。
こういった、思考や姿勢、動作の毎日の積み重ねが、筋肉にクセをつくり、今のあなたの体調と体形を作っているのです。
筋肉はつきたてのおもちのように柔らかい
一般的にいわれるカラダが「やわらかい」というのは、関節が広く大きく動く「柔軟性」という関節の可動域に注目します。しかし、私が特徴としている「筋肉のやわらかさ」は、それぞれの筋肉の「弾力性」のことです。関節の可動性と、それぞれの筋肉の弾力性は必ずしも一致しません。股関節がやわらかいといった柔軟性のある方でも、筋肉に弾力があるとは限らないのです。その逆、つまり筋肉の硬い方は、関節が硬くなり、変形につながることがあります。筋肉には静脈やリンパを還流する働きがありますが、筋肉が硬いと、この還流の働きも悪くなります。これがむくみやだるさ、血行不良につながっていると考えています。不調を訴える方の多くは、筋肉の弾力がなくなっているのです。
筋肉が変われば、人生が変わる
「人生が変わりました!」大げさに聞こえるかも知れませんが、私自身もそうですし、このコンディショニングを指導しているトレーナーやインストラクターもクライアントに一度は言われたことがある言葉です。毎日、少しずつ行うセルフコンディショニングが何年か経つと大きな違いとなり、別人のように若々しく活き活きとした姿に変貌される方も多いのです。
私は、「筋肉を整えることこそ、アンチエイジングにつながる」とお伝えしています。コンディショニングを続けているうちに、疲れづらくなり、動きやすくなり、調子がよくなることで、自己肯定感が高まり、若くはつらつとしてくるのです。
呼吸は1日20000回の無意識の筋トレ
普段の呼吸は1分間に12回から20回。中を取って16回とすると、1時間で960回、1日では2万3040回です。約2万回もの呼吸を繰り返しているわけです。
この呼吸がうまくいかないと、酸素がうまく入ってこないことで体調不調も想像できますね。呼吸は私たちの生命の要、大切な要素といえます。
また、正しい呼吸は呼吸で使う体幹(コア)の筋肉( 腹横筋・横隔膜・骨盤底筋群・多裂筋)をしっかり刺激します。そのため、姿勢も安定し、内臓も正しい位置に収まり、便秘改善や10cmのサイズダウンも珍しくありません。
40歳からの肉体改造 頑張らないトレーニング (ちくま新書)
有吉与志恵
内容紹介(「BOOK」データベースより)
肥満、腰痛、肩こり、関節痛。ストレスで胃が痛む。生活習慣病も心配。でも、忙しくて運動なんてする暇はない…と、身体の不調から目をそらしていませんか?ハードな運動は必要ありません。頑張りすぎは、むしろ身体を壊してしまいます。では、どうするか。骨格・筋肉・リンパを正しく働かせること。身体の軸(コア)を安定させることです。「コンディショニング(改善系トレーニング)」なら、無理なく短時間で効果テキメン。日常生活や仕事のパフォーマンスがグングンとアップするのを実感してください。
目次(「BOOK」データベースより)
序章 答えは、自分の身体が知っている/第1章 あなたの身体、どうなっていますか?/第2章 コンディショニングという観点でみると/第3章 コンディショニングのメカニズム/第4章 コンディショニングの基本テクニック/第5章 身体をリセットする方法/第6章 コンディショニングの実際/第7章 体調別お勧めコンディショニングは、これ!
著者情報(「BOOK」データベースより)
有吉与志恵(アリヨシヨシエ)
日本体育大学を卒業と同時に、陸上・短距離の現役生活を終了。94年に(株)ハースコーポレーション設立。お年寄りから現役アスリートまで幅広い層へのセルフコンディショニング指導のほか、学校や企業向けの講演・講習会に奔走している。2005年に自社施設「健屋(すこやかや)」を、07年に「CLEVA(クレバ)」をオープンした。また、コンディショニングトレーナースクールも開講し、指導者の育成にも情熱を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)