天・三木谷浩史さんの連載「未来」【日本とアメリカの教育について】

三木谷浩史さんの「未来」

週刊文春で連載している楽天・三木谷浩史さんの「未来」から学ぶことが多いです。備忘と後学のため、記録しておきたいと思った箇所を書き留めておきます。

連載第37回 2022年3月31日号

 

アメリカ型の「思考を大切にする授業」

日本の「指示行動型」、いわば”右向け右・前ならえ”式の教育

 

アメリカの教育にも問題はあると思うので、アメリカの教育だけが良いと妄信する必要はないです。

しかしながら、日本とアメリカの教育を比較考量することは大きな意味があります。

 

どうしても、日本の教育システムに適合すること、が目的になりがちです。

そうなると目先のテストの点数や受験だけに囚われて近視眼的になりがちです。

子供も親も疲れるだけで、身に付くものは少ない恐れがあります。

 

 

アメリカの教育は目標設定が明確

国として論理的思考力を重視し、最低限の語学力と理数系の能力を培おうという方向性がある。

物事の背景について深く掘り下げたり、議論をしたりしながら、考える力を養っていく。

 

手段と目的を混同することは多いです。

教育の「目的」は何か、今一度、考えてみたいです。

 

一人一人の生きる力を涵養することが、教育の目的だと思います。

点数をつけて、序列をつけて、選別することが目的ではないはずです。

 

 

「深く考えさせる教育」という視点で授業が設計されていたら、バカげた暗記を重視したりはしないだろう。

 

暗記教育の問題も、目的を見失っていることに起因すると感じます。

暗記しても、すぐに忘れますし、実戦で使えないと、意味がないですね。

一方、体験して身につけたものは忘れないです。

「体得」するということは、重みがありますし、一生モノです。

 

「体験する」→「考える」→「体験する」→「考える」・・・・・

これを継続すれば、自然と素晴らしい教育を受けたことになるのでしょう。

 

 

アメリカでは大学が独自のファンドで自由に資金を運用していて、ハーバード大学は6兆円の資金があるという。

彼らはそうして得た資金を、若者たちの「未来」に投資している。

 

理想の教育には資金が要る、というのは事実です。

一方、資金がないからできない、と言っているうちに子供の貴重な時間が無為に過ぎ去っていきます。

理想の教育を実践するためには、自ら資金を確保する必要があることを、ハーバード大学は知っているのでしょう。

そして、「カネ」そのものに意味があるのではなく、「人が育つ」ことに本当の意味があることを知っているのでしょう。