三木谷浩史さんの「未来」
週刊文春で連載している楽天・三木谷浩史さんの「未来」から学ぶことが多いです。備忘と後学のため、記録しておきたいと思った箇所を書き留めておきます。
連載第15回 2021年10月14日号
日本の政治や企業において、枝葉末節ばかり議論して、本質的な議論がなされていないことは日々感じてきました。
クラウゼヴィッツの戦争論では、「戦略、戦術、兵站」の3つが必要不可欠とされています。
日本では、細かな戦術の話ばかりに時間を割いて、肝心の戦略に関する議論を避けることが多いです。
戦略こそが、本質的な議論の対象となるべきものです。
そもそも目的が不明確であったり間違ったりしているから、本質的な議論がなされないのかもしれません。
<自民党総裁選挙について>
・個別の政策だけでなく、「この国の未来のあり方」を示すグランドデザインを揚げて、議論すべき。
・国民の議論を呼び起こすよな本質的なテーマを、もっと大胆に話し合ってほしい。
・特に、エネルギー問題。資源のない日本において、次世代に向け、どのような電力ポートフォリオを組むべきか。
・世界的な重要課題である地球温暖化を防ぐために、CO2排出量をどこまで具体的に減らすのか。
・アメリカと比べて、日本の政治では、議論の振れ幅が小さい。議論の振れ幅の大きさは成長エネルギーになる。
・この数十年、アメリカや中国が成長を続ける傍らで、日本だけがゆっくり衰退してきた。大胆な未来志向の変革が必要。
・一国の首相とは、企業におけるCEO 。CEOの仕事は戦略立案であり、自らの考える方向性を明確に示すこと。
・実現方法が未だ分からなければ、皆で考えるように訴えれば良い。