日本が電子ハードウェア産業で強い存在感を持ちながら、ソフトウェア産業で苦戦している理由【海外動画の要約】
【YouTube動画の字幕を表示する方法】
①動画を再生: YouTubeで見たい動画を開いて再生します。
②字幕ボタンをクリック: 動画の右下にある「CC」ボタン(字幕ボタン)をクリックします。これで字幕が表示されます。
③字幕の設定を変更: 字幕の言語や表示スタイルを変更したい場合は、動画の右下にある設定アイコン(歯車のマーク)をクリックし、「字幕」を選択して設定を変更します。
要約:日本語
日本が電子ハードウェア産業で強い存在感を持ちながら、ソフトウェア産業で苦戦している理由について解説します。特に、日本のデジタル貿易赤字の拡大、歴史的な発展背景、ソフトウェアのアンバンドリング、日本のソフトウェア危機、プログラマー不足、そしてSIGMAプロジェクトとUnixへの移行について取り上げます。
日本のデジタル貿易赤字
2023年、日本のデジタル貿易赤字は約5.5兆円に達し、2015年以降その赤字は倍増しています。この赤字拡大の背景には、日本がソフトウェア・ライセンスとサービスの輸入額が輸出額を大きく上回っていることがあります。これにより、国際競争力の低下が懸念されています。
歴史的発展
日本のソフトウェア産業の発展には、歴史的な要因が大きく影響しています。20世紀に通産省(現 経済産業省)が日本のコンピュータ産業を発展させることを目指しましたが、1925年から日本市場に進出したIBMが市場に大きな影響を与えました。また、ジョイントベンチャーを通じた強制的な技術移転が一般的であり、日本企業は外国技術に依存する傾向がありました。
ソフトウェアのアンバンドリング
IBMは1969年にソフトウェアとハードウェアのアンバンドリングを行い、小規模なソフトウェア会社が競争できる環境を作り出しました。しかし、日本企業はこれに対して、IBMのソフトウェアをリバース・エンジニアリングし、自社製品として展開する方法を取ったため、独自のソフトウェア開発が進まなかった面があります。
日本のソフトウェア危機
IBMのソフトウェアをコピーする日本企業の行為は法的問題に発展し、富士通がIBMにライセンス料を支払う事態が発生しました。これを受けて、通産省はソフトウェアの著作権保護の制限を提案しましたが、この対策は日本のソフトウェア産業にとって効果的とは言えませんでした。
優秀なプログラマー不足
日本では、優秀なソフトウェア・プログラマーの不足が深刻な問題となっていました。大学ではコンピュータ・サイエンスを教える適格な教師が不足しており、ソフトウェア工学が魅力的な職業と見なされていなかったことが背景にあります。このため、日本のソフトウェア産業の発展が阻害されました。
SIGMAとUnix
生産性向上を目指して、通産省はSIGMAプロジェクトを後援しました。このプロジェクトでは、Unixワークステーションの標準が開発され、日本の主要な企業である富士通、日立、NECがUnixに移行するきっかけとなりました。しかし、これも独自のソフトウェア開発能力を十分に高める結果にはつながりませんでした。
要約:英語