クルマの稼働率を把握していますか
人生の3大支出は、①住宅費、②教育費、③老後費用、とされています。
住居費は数千万規模になるので非常に高額ですが、自ら居住するなら稼働率は100%です。
外出時も家財道具の置き場になっているので、稼働率を100%としても違和感ありません。
住居費より安いとされているクルマですが、その稼働率を把握していますか?
クルマの稼働率は下表のようになります。
1日当たりの運転時間を1時間として、1日(24時間)で割って、それに、1週当たりの運転回数をかけて、稼働率を算出しています。
週末、近所に買い物に行くだけなら、1日当たりの運転時間は1時間、1週当たりの運転回数は1回になるので、稼働率は0.6%となります。
毎日、通勤に使うだけなら、1日当たりの運転時間は1時間、1週当たりの運転回数は5回になるので、稼働率は3%となります。
クルマの稼働率が極めて低いことが分かります。
ちなみに、稼働していない時間も、駐車場代は発生します。
車代を稼働率で割り戻すと・・・
次に、車購入価格を稼働率で割り戻してみます。
「稼働率で割り戻す」というのは一般的ではないですが、実質的な価値を生むために必要なコストを把握するのに有用です。
車購入価格を200万円として、稼働率0.6%で割り戻すと、割り戻して価格は33,600万円となります。超富裕層の豪邸並みの価格です。
車購入価格を200万円として、稼働率3.0%で割り戻すと、割り戻して価格は6,720万円となります。高級分譲マンション並みの価格です。
車購入価格を200万円として、稼働率4.2%で割り戻すと、割り戻して価格は4,800万円となります。分譲マンション並みの価格です。
稼働率が低いということは、必要性が低いということです。
見栄を張ってクルマを買っても、苦しくなるだけです。
クルマは金持ちの個人事業主が節税対策のために買うものです。
一般庶民が手を出すと、カネに困るだけです。
タイムズなどカーシェアリング事業の発展は目覚ましいものがあります。
タイムズで十分です。トヨタを儲けさせる必要はありません。
稼働率で割り戻すことで、無駄な出費だと認識できるようになります。
無駄な出費の典型がクルマです。