現代貨幣理論(MMT:Modern Monetary Theory)【アメリカの話?日本の話?】

現代貨幣理論(MMT:Modern Monetary Theory)とは

橘玲さんの「無理ゲー社会」という著書に、現代貨幣理論(MMT)について記載があったので、備忘と後学のため、記載しておきます。

基軸通貨ドルの覇権的地位を再認識しました。我々のような一般日本人ができることの一つとして、米国株投資は外せないと思います。

 

新型コロナの影響で、日米欧など先進各国が大規模な財政拡張を余儀なくされ、現代貨幣理論(MMT)の注目度が上がっている。

MMTは「主権通貨を発行する政府は破産しない」として、アメリカや日本のような主権通貨を持つ国は、インフレになるまで無制限に財政拡張できると主張するが、この理論の当否は要検討。

政治的に主権のある国が、通貨の主権を持つわけではない(例:シンバブエ、ベネズエラ)。基軸通貨である米ドルは、圧倒的な主権を持つ。MMTは米ドルを前提としており、日本円を含めて他通貨にそのまま適用できる訳ではない。主権通貨にも強弱がある。米ドルに次ぐ「基軸通貨」の候補は、ユーロ、人民元。日本円は英ポンドと並んでその下の位置づけ。

基軸通貨である米ドルは、決済通貨として国外で大量に保有され、「政府が米ドル紙幣を印刷するだけで、国民は好きなだけ(タダで)買い物できる」と揶揄されるような途方もない通貨発行益(シニョリッジ)を得ており、アメリカには相当大きな財政拡張余地がある。(実際、コロナ禍で数兆円規模の経済対策を次々と繰り出しても、株価はあがったものの金利やインフレ率が急上昇する気配はない)

 

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